普天間移設 28日に3党首会談 日米声明に先立ち(毎日新聞)
米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設問題を巡り、政府は27日、移設先として同県名護市の「辺野古周辺」と明記した日米共同声明を28日に発表する方向で連立与党内の調整を続けた。これに反対する社民党党首の福島瑞穂消費者・少子化担当相は声明から「辺野古」を削らない限り、政府対処方針の閣議署名に応じない姿勢を崩していない。
鳩山由紀夫首相は28日夕に記者会見を予定しており、同日午前、福島氏、国民新党代表の亀井静香金融・郵政担当相との与党党首会談を開いて自ら最終調整に乗り出す方針だ。
政府は党首会談で社民党の理解を求めたうえで共同声明を発表し、臨時閣議で対処方針を決定後、首相会見を開くシナリオを描く。27日には対処方針に「将来の県外・国外移設」を目指す文言を盛り込むことを社民党に打診。社民党は同日夜、国会内で福島氏と重野安正幹事長ら党幹部が協議したが、共同声明からの「辺野古」削除を求める福島氏の姿勢は固く、結論を28日に持ち越した。
このため28日午前の党首会談後、社民党が反対したまま声明が発表される可能性も出てきた。臨時閣議を開いて福島氏が署名を拒否すれば、首相は福島氏を罷免するか、閣議で決定手続きをとれないまま記者会見を開くかの選択を迫られる。首相は27日夜、記者団から罷免の可能性を問われ「まだそのようなことは一切考えていない」と語った。
◇社民分裂含みの局面
閣議での署名拒否は社民党の連立離脱に直結しかねない重大決意だ。同党内は連立政権に残って県内移設反対を主張する意見が大勢。27日夜の幹部協議は福島氏と他の幹部との激しい応酬となった。
重野氏が「連立離脱は沖縄のためにならない」と説得すれば、又市征治副党首も「党が分裂してもいいのか」と妥協するよう要求。福島氏は「(署名拒否は)党の常任幹事会で決めたことだ」と反論し、又市氏が「あんた、党首から罷免するぞ」と声を荒らげる場面もあったという。連立を揺さぶる社民党自身、分裂含みの苦しい決断を迫られている。
政府はすでに対処方針への移設先明記をあきらめ、共同声明との「二枚舌」で連立の危機を回避する苦肉の策を探っていた。しかし、それでも署名を拒否する福島氏のかたくなな姿勢は、連立パートナーの亀井氏を動かした。
◇亀井氏説得、福島氏応じず
「共同声明は事務的なものだ。政府対処方針が政治決定になるのだから、閣内に残って力を維持することを考えるべきだ」。社民党の幹部協議に先立つ27日午後、福島氏と国会内で会談した亀井氏は共同声明に「辺野古」が明記されても連立にとどまるよう福島氏を説得した。しかし、福島氏は応じず、「日米共同声明に辺野古と書いてあって、政府対処方針にないのは二枚舌だ」と批判。出席者によると、いら立った亀井氏が「(連立から)そんなに出ていきたいなら、出ていったらいい」と口をとがらす場面もあったという。
平野博文官房長官は同日の記者会見で、閣僚の署名が不要な「首相発言」によって政府対処方針を示す案にも言及した。その後、首相官邸で会談した重野氏から共同声明の文言削除を求められたが「不可能に近い」と拒否した。【西田進一郎】
【関連ニュース】
普天間移設:首相に知事冷ややか 訓練分散賛同は大阪のみ
普天間移設:民主も首相批判噴出 小沢氏沈黙、助け舟なし
普天間移設:野党攻勢強める 閣僚の不信任案で揺さぶり
普天間:首相「理解に努力する」 社民党の閣議署名拒否
普天間:社民党「辺野古」政府方針に反対 閣議署名も拒否
・ DPC準備病院、来年度は募集せず―中医協総会で了承(医療介護CBニュース)
・ 原発差し止め訴訟で判決へ=島根1、2号機の耐震性争点―提訴から11年・松江地裁(時事通信)
・ デイサービスの定員、倍の60人に―ツクイ(医療介護CBニュース)
・ 「ばかな会合だった」石原都知事は途中退席(読売新聞)
・ <強盗未遂>女子高生、携帯でお手柄 番号聞き出し、逮捕(毎日新聞)
鳩山由紀夫首相は28日夕に記者会見を予定しており、同日午前、福島氏、国民新党代表の亀井静香金融・郵政担当相との与党党首会談を開いて自ら最終調整に乗り出す方針だ。
政府は党首会談で社民党の理解を求めたうえで共同声明を発表し、臨時閣議で対処方針を決定後、首相会見を開くシナリオを描く。27日には対処方針に「将来の県外・国外移設」を目指す文言を盛り込むことを社民党に打診。社民党は同日夜、国会内で福島氏と重野安正幹事長ら党幹部が協議したが、共同声明からの「辺野古」削除を求める福島氏の姿勢は固く、結論を28日に持ち越した。
このため28日午前の党首会談後、社民党が反対したまま声明が発表される可能性も出てきた。臨時閣議を開いて福島氏が署名を拒否すれば、首相は福島氏を罷免するか、閣議で決定手続きをとれないまま記者会見を開くかの選択を迫られる。首相は27日夜、記者団から罷免の可能性を問われ「まだそのようなことは一切考えていない」と語った。
◇社民分裂含みの局面
閣議での署名拒否は社民党の連立離脱に直結しかねない重大決意だ。同党内は連立政権に残って県内移設反対を主張する意見が大勢。27日夜の幹部協議は福島氏と他の幹部との激しい応酬となった。
重野氏が「連立離脱は沖縄のためにならない」と説得すれば、又市征治副党首も「党が分裂してもいいのか」と妥協するよう要求。福島氏は「(署名拒否は)党の常任幹事会で決めたことだ」と反論し、又市氏が「あんた、党首から罷免するぞ」と声を荒らげる場面もあったという。連立を揺さぶる社民党自身、分裂含みの苦しい決断を迫られている。
政府はすでに対処方針への移設先明記をあきらめ、共同声明との「二枚舌」で連立の危機を回避する苦肉の策を探っていた。しかし、それでも署名を拒否する福島氏のかたくなな姿勢は、連立パートナーの亀井氏を動かした。
◇亀井氏説得、福島氏応じず
「共同声明は事務的なものだ。政府対処方針が政治決定になるのだから、閣内に残って力を維持することを考えるべきだ」。社民党の幹部協議に先立つ27日午後、福島氏と国会内で会談した亀井氏は共同声明に「辺野古」が明記されても連立にとどまるよう福島氏を説得した。しかし、福島氏は応じず、「日米共同声明に辺野古と書いてあって、政府対処方針にないのは二枚舌だ」と批判。出席者によると、いら立った亀井氏が「(連立から)そんなに出ていきたいなら、出ていったらいい」と口をとがらす場面もあったという。
平野博文官房長官は同日の記者会見で、閣僚の署名が不要な「首相発言」によって政府対処方針を示す案にも言及した。その後、首相官邸で会談した重野氏から共同声明の文言削除を求められたが「不可能に近い」と拒否した。【西田進一郎】
【関連ニュース】
普天間移設:首相に知事冷ややか 訓練分散賛同は大阪のみ
普天間移設:民主も首相批判噴出 小沢氏沈黙、助け舟なし
普天間移設:野党攻勢強める 閣僚の不信任案で揺さぶり
普天間:首相「理解に努力する」 社民党の閣議署名拒否
普天間:社民党「辺野古」政府方針に反対 閣議署名も拒否
・ DPC準備病院、来年度は募集せず―中医協総会で了承(医療介護CBニュース)
・ 原発差し止め訴訟で判決へ=島根1、2号機の耐震性争点―提訴から11年・松江地裁(時事通信)
・ デイサービスの定員、倍の60人に―ツクイ(医療介護CBニュース)
・ 「ばかな会合だった」石原都知事は途中退席(読売新聞)
・ <強盗未遂>女子高生、携帯でお手柄 番号聞き出し、逮捕(毎日新聞)
スポンサーサイト